会長ブログ | 大阪府八尾市の美家古

恩智神社・春の卯辰祭・太鼓の奉納4/22(日)

この日の新海宮司の祈祷は恩地左近のために奉納される太鼓を意識してか、緊張より、喜びにあふれたものでした。

尻谷さんが連れてこられた富田林の6団体による太鼓の奉納は予想をはるかに超えたものでした。太鼓を打つ人たちは、喜びの世界に入り込み、それは私たちをもその世界に誘ってくれました。各団体の数人の太鼓が作り出すその世界はつながりの極致を演じて、心の奥、元を響かせてくれました。

ひとりの演奏者の女性が神の世界(異次元空間)を見つめているようなまなざしで太鼓を叩いていましたが、途中からそのまなざしを私たちの方に向けてくれました。恋人にみつめられたような、いや、それをはるかにに超えて私の心にしっかりと届きました。

長く味わったことのない、子供の頃の記憶につながって、いつのまにか消えてしまった日本人のこころを思い出しました。あの頃は人はみんな輝いていました。この演奏者のような目をしていました。55年ほど前から西洋文化がその輝きを奪ったような気がします。その頃の輝きを持った人が奉納太鼓のメンバーに数人いました。

境内の木々も深い部分から輝いていました。天児屋命の社もいままで見たことの無いエネルギーに満ちた姿をしていました。しっかりパワーを頂いて、次の約束の集会にいくと、いきなり、「畑中さんどんないいことがあったのですか。お聞かせください。輝いておられます。」といわれました。

写真は恩地研究会の浅井さんが撮ってくださったので、頂いたら紹介させていただきます。

カテゴリー別ブログ一覧(心の健康)

カテゴリー別ブログ「心の健康」をまとめました。下記をクリックしてください。

心の健康』

カテゴリー別ブログ一覧(宇宙意識)

このブログを始めてからちょうど3年になります。自分の関心事は一通り書かせていただいたかなとと思います。量がかなりになるので、カテゴリー別に本にまとめてほしいというご希望にこたえて、とりあえず、ブログを古い順に紹介します。そのあと、それに肉付けをしてわかりやすい読み物をつくりたいと考えています。

今日は「宇宙意識」です。下記をクリックしてください。

『宇宙意識』

 

宇宙意識8・タオの人・日本1に輝いた八尾市恩智住民

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集団検診の結果をもらいにコミセンに向かっていると、Tさん夫婦と出会いました。二人とも78歳なのですが、ご主人が健康そのものなのに対して奥さんはすこし元気がありませんでした。体操教室へのお誘いをしたのですが、その気分も起こらない様子でした。

話の中で、ご主人は奥さんを元気付けようとしたのか、奥さんが日本一になったことがあるというので、私はそのことが知りたくて家までお供しました。もうかなり前のことで、奥さんが民政委員を39年もされていたそうです。その時に標語の募集があって、それが日本一に選ばれたそうです。その標語は10年間使用されます。天王陛下夫妻からの授賞式の写真をみせてもらいました。

後日その受賞式を記載した機関誌をご主人がわざわざ届けてくださったのですが、雑談をしている中で、私はこの人にタオを感じました。話し声は静かですが、心に響く力をお持ちだということ、浄土真宗の家でしたが、旅行代理店の仕事でも浄土真宗のお坊さんに、多くの仕事をいただいたこと、一升の酒を飲んでも酔わないのに、いまは飲まないようにしておられること、静かであるのにパワフルなものを持っておられること等々、たくさんのお話を聞かせていただきましたが、ついていてものめり込むことのない、淡々とした生き方。タオの色が濃く表れています。以前から私に親切にしていただいていたのですが、誰にでもこのように接しておられるのでしょうね。個人情報になるのでここでは紹介しませんが、このブログで紹介したタオの人にあてはまるご経験が多いのです。このタイミングでこのような人に出会うのはラッキーです。ありがとうございます。

 

 

宇宙意識7・争わない・浸み込む・つながる

ここで私が体得させていただいた宇宙意識について紹介しておきましょう。

<根本はつながり>

まず、取り組まなければならないのは強く繊細につながるということです。強くというのは、繊細にということと相反するように聞こえますが、つながりの力が強いためには、波動の世界で愛を以ってこまやかにつながる必要があります。信仰の信というのは、全ての雑念を除いたつながりです。この世界では、お祈りしてお返しをいただくというような物質的な世界の法則とは違って、つながることで受け取れる、同時双方向の働きがあります。つながれば受け取れるのです。

<雑念の掃除とマントラ>

つながりを妨げるのは、雑念です。雑念に基づく知識です。これらをきれいに掃除しておく必要があります。この掃除を助けてくれるのがマントラです。もっとも簡単なマントラは「ありがとう」マントラです。私たちが生かされていることへのお礼は「ありがとうございます」という感謝の言葉で表すのですが、生かしている宇宙意識のほうでも、生きることを楽しんでくれてありがとうといっていると思います。

<思い>

人が迷惑に感じる働きかけは思いの段階でしないことです。同時双方向の働きの法則から考えると、それは自分にたいする迷惑行為になります。人を喜ばす思いの働きは同時に自分を喜ばします。人だけでなく、すべての存在に、争わない、愛をしみこませる、そういうつながりをつくって、一体化を感じるのです。それだけで、大きなエネルギーが入ってきて、自分の体はもちろん、環境にその豊かなエネルギーを与えることができるのです。

<豊かな達成力>

つながりは、あらゆる存在、とくに人とのつながりをつくり、宇宙意識に沿う行動はつながりを通じて助力していただけます。ひとりの力では成し得ない大きな仕事が力強く達成されていきます。

<すべては、貸し与えられたこの体を通じて>

貸し与えられた微細でデリケートなこの体は、就寝中に宇宙意識が修復してくれます。しかし、それだけでは不十分です。メンテナンスが必要とされています。寝るまでに、緊張をできるだけ取り除いておく。目覚めたときは、残った緊張を軽減しておく。この体を触って、そのデリケートで、高能力な存在を感じ取り、感謝し、宇宙意識、他の被造物たちに思いをやって、つながっている宇宙にエネルギーを循環させるのです。

<原点に戻って豊かな世界を楽しむ>

この世の中はお金も必要です。しかし、お金では手に入らない豊かで楽しい世界があることを知って、人生を宇宙意識とともに愉しみましょう。

宇宙意識6・タオの中で生きる人

『タオ・ヒア・ナウ』(老子著・加島祥造訳)からタオの中で生きる人はどのような人かまとめてみよう。

1・ 天地の働きを知っている人は」、先を争ったりしない。いちばん後ろについていれば、そこがいつしか先頭になることを知っているんだ。

2・肉体が自分のものじゃないと知っているから、かえって大切に扱うんだ。

3・ タオにつながる人は、水に似て、低いところを好む。そして心を求める時は、いちばん深いところを喜ぶ。

4・ 他人と接するときは、柔らかく受け入れる。

5・ 何かを言うときは、できるだけ正直な心でいう。

6・ 静かさをたのむのはもちろんだが、動くとなれば、スムーズで、どんな変化にも応じるんだ。

7・ 熱心に働いても、その結果を自分のしたことと自慢しない。

8・ 頭に立って人をリードしても、けっして人を支配しようとしない。

9・ 頭であれこれ作為しないで、タオに生かされているのだと知る。

10・ タオの人は慎重で用心深いこと、冬の水の流れを渡る人のよう。

11・ 心が機敏に働くさまは、危険な森を通っていく人のよう。

12・ 慎重で丁寧な言葉は、訪問してきた客のよう。

13・ やわらいだ態度は、氷が水に溶けていくさまを思わせる。

14・ 自分の身の上でくよくよしない。

15・ 本当に必要なことをするだけで、自分の力をむやみに振るわない。

16・ 私が何かをするのではなくて、それは自然に起こるのだと認識する。

17・  本当の豊かさを持った人は自分の内に目を向けて、今の自分に深く満足する。

18・どんなに多くのものをはぐくんでも、その力を誇らず、平然としている。

19・タオの働きからこの世を見るので、見えないものが見え、影の働きを見る。弱めなければならない権力にはさらなる力を与えていつのまにか弱らせる。なにか受け取りたければ、先に与える。

20・結果を恐れず、先のことえの思いを捨てて、今していることだけを喜ぶ。

 

 

日本一に輝いた恩智の住民

先日紹介させていただいた集団検診の結果をもらいにコミセンに向かっていると、田中さん夫婦と出会いました。二人とも78歳なのですが、ご主人が健康そのものなのに対して奥さんはすこし元気がありませんでした。体操教室へのお誘いをしたのですが、その気分も起こらない様子でした。

奥さんを元気づけるためか、話の中で、ご主人は奥さんが日本一になったことがあるというので、私はそのことが知りたくて家までお供しました。もうかなり前のことで、奥さんが民政委員を39年もされていたそうです。その時に標語の募集があって、それが日本一に選ばれたそうです。その標語は10年間使用されます。天王陛下夫妻からの授賞式の写真をみせてもらいました。

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皇后両陛下を迎えての授賞式

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選ばれた田中さんの標語

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標語はこのように機関紙などに10年間使用されました。

このような栄光の日々があったのですから、気落ちしないで楽しく過ごしてください。地元の皆さんの希望につながるこのような資料を提供していただきありがとうございました。

私の検診の結果は、長年の尿酸値が正常になり、ほぼ健康状態でした。こちらも、ありがとうございます。

 

宇宙意識5・タオのイメージ

『タオ・ヒア・ナウ』(老子著・加島祥造訳)からタオのイメージをまとめてみよう。

1・ タオの大きな無からすべてが生まれてくる。

私: これは、最近では宇宙生成が科学的に説明されているから理解できます。ダークマターという見えないエネルギーの存在も説明されていますから、理解しやすくなっています。

2・ 有から無への道につながっていれば、つまらない恐れや悩みからは自由であるだろう。この道につながるには、あまり欲望の道を開かず、五感のいろいろな快楽にふけらないことだ。

私: 五感の快楽にふけらない人たちが増えていますから、これも難しいことではなくなってきています。

3・ 昔、タオの道があんなに尊ばれたのはなぜかというと、ダメなやつも、世間でいう罪なんてものを犯したものも、黙ってうけいれてくれたからさ。

私: タオの道が尊ばれた時代があったのですね。社会的な評価や裁きを超えて、タオは全ての人を受け入れて生かす働きがあります。これからもこういう評価を求める時代となるように感じられます。

4・ 先の事をあれこれ思って動いたりしない。いまできる小さなことをしていく。大きなことを思わず今の小さなことをしていく。タオに通じた人は、小さなことの中に、本当のむずかしさを見る。だから大きなことだからといって、難しく思わない。なぜ難しくないかというと、「今」の流れのなかで、処理するからさ。

私: 自分に与えられた役割かどうか、それは「今」、自分にできることかどうかということもあります。そして、行うのは、「今」しかありません。行うにあたっての熟慮も必要です。「今」という考え方はこのところ、さまざまなところで聴きます。少し前までは行動を先送りしたり、過去を悔いたり、未来のことばかり思って「今」のこの最も大切な瞬間を忘れているときがありましたね。

5・ タオを深く意識した人は、上に立ってリードするとすれば、その言葉や態度は、低くて、謙遜したものだ。

私: タオの人は、物事が宇宙意識が行っていることを知っているから、ともに活動する人をよく見ている。その人たちも宇宙意識に従っているからです。宇宙意識というのは、それぞれの存在を活かそう、喜ばそうとしているようです。

7・ 自分をとっても愛して、自分の内側の喜びを大切にする。

私: 私は宇宙意識がつくったもの。宇宙意識を愛することは、一番良く知っている自分を愛することだと感じています。宇宙意識につながっていることを感じて、その喜びを味わう。自分を愛することは宇宙意識を愛することになり、つながっている全ての存在を愛することのなります。内側の悦びは宇宙意識との一体化です。

8・ タオの働きは地上の判断ではわからない。あくせくしないのに、大きな計画はその通り運ぶ。

私: 小さな頭で創造すらできない宇宙意識がどのような計画で進んでいるかわかるよしもない。まして知性だけで判断など、なおさらできない。世の中の深い動きを、全ての能力で感じ取って、対応することだと思います。あらゆるものに、浸透していって、一体化することが大切だと考えます。

9・ よわいように見えるものが強いものをしたがえ、柔らかいものが硬い物を征服する。

私: タオの世界で、あらゆるものに浸透し、強いつながりを作っているものは、宇宙意識に利用されやすくなります。大きなエネルギーを与えられます。

10・ タオに達した人は、無尽蔵の虚の中から取り出したものを与える。

私: タオにっ達したひとは、自分にも人にも、宇宙意識のつながりと、エネルギーを与えることができます。っそれはいくら与えても尽きることの無い無尽蔵のものです。

11・ 本当のタオを知っている人は口数がすくない。

私: 宇宙意識はその計画がしっかりと実現していきます。知性を言葉にするよりも、宇宙意識の計画を感じるためにその全能力を宇宙意識に注いでいます。一面的、微細な知性を働かすより、全能力を宇宙意識につないでいますから、自然と口数は減るのは当然のことなのですね。

12・ タオの本当の知恵の人とは、人々の心に養い育てる人。

私: 宇宙意識で人、その他の環境とつながっていますから、育てるエネルギーは自分にも、環境にも流れて、全ての存在がその存在の力を発揮できるように育てるように働きます。育った人はともに宇宙意識の実現に向かって働きますので、喜びの毎日となります。納得できます。

13・ ふだん、静かではあるが、動くとなれば、スムーズでどんな変化にも応じる。

ふだんは、宇宙意識に深くつながって、宇宙意識を感じ味わっていますので、この世界とのかかわりが少なく見えます。しかし、つねに宇宙意識による変化に対応した準備ができていますので、自分の役割が訪れたときは、とまどうことなく、その変化に対応していきます。これもよくわかります。

14・ タオに通じた人は争わない。

私: タオの世界はつながりの世界で、お互いに助け合いながら宇宙意識の計画にともにそれぞれの役割で協力して働きます。争うのは大切なエネルギーの無駄遣いです。また、つながりを阻止する行動でもあります。従ってタオの世界には争いはなく、浸透によるつながりががその反対の動きです。当然、タオの人に争う行動が起きませんね。

15・ あまり手軽に判断しない。こうと決めたって、ことは千変万化して、絶え間なく動いてゆく。

判断してしまうと、絶えず動いている宙意識の働きを映し出す力が弱まります。知性で遮らないで、ずーっと映し出していくことが重要ですね。

16・ よく働いて成功しても、その成果を自分のものにしない。仕事が終わったら忘れてしまう。

成功したのは、自分の活躍のおかげだと、主張する人は、すべてのつながりを意識していません。過去の成果にとらわれているのは、「今」を大切に行動できていない姿です。自分の役割にはいくらでも尽きることの無い喜びが待っています。タオの人は、今のこの瞬間にあらゆるものに浸透し続けてつながりを作り続け、自分の役割の出番を待っている。そういう姿をしているように思われます。

17・ タオにつながる人は水に似て一番低いとこを好む。心を求める時は一番深いところを喜ぶ。

一番低い所にエネルギーが集ってくるからでしょうか。心に一番深い所というのは、宇宙意識です。どちらもタオの人にはいこごちが良いようです。

 

 

宇宙意思4・タオの概要

『タオ・ヒア・ナウ』(老子著・加島祥造訳)から、いくつか抜粋して、コメントのかわりに「私」と「師」の会話をつけます。

「足りないだらけの状態は、裏返せばそこに足りた状態が控えているのさ。根性も人生も曲がっているということは、それはそのままじきにまっすぐになるってことさ。」

「空っぽだったら、すでにそこにたっぷり満ちるモメントがある。ひどいボロ状態だったら、それはもう、新しくなるモメントで一杯なんだ。足りなければ、そのままにしているのが、足りてくることなのさ。なまじ自分でかき集めたら手に負えなくなるぜ、ごちゃごちゃしちゃって。」

私: 確かに、曲がった私の人生はいま、まっすぐになろうとしています。足りない、足りないという思いが心を占めていましたが、いまは、満ち足りたものが心を占めるように変化しつつあります。

師: そうだ。すべては刻々と変化していくのが、この世界だ。良いことも悪いことも続かない。タオはその全てだから、良い悪いもない。変化があるだけだ。足りたところは足りないところになり、足りないところは足りたところになる。

「空っぽだったら、すでにそこにたっぷり満ちるモメントがある。ひどいボロ状態だったら、それはもう、新しくなるモメントで一杯なんだ。足りなければ、そのままにしているのが、足りてくることなのさ。なまじ自分でかき集めたら手に負えなくなるぜ、ごちゃごちゃしちゃって。」

「ざわざわ落ち着かずにいないで、ゆったりしているべきなんだ。慌ててバタバタ動いていたら、必ずあんたの中心は消え去っちまう。その中心とはタオにつながるものさ。」

「力ずくで何かをやり遂げよう戸する時、必ずその力への反発が生じる。(中略)本当に必要なことをするだけにとどめて、自分の力をむやみに振るわないことだ。(中略)『わたしが何かをするのではなくて、それは『自然に起こるのだ』と認識することだ。」

「本当にタオとつながるひとは、ゆったりとした真実の働きの中にいる。そしてうわべの流れを見すごして平気なんだよ。結果が自然にでてくるのを待つ人であり自分から目指したりとったりしない。」

「もしタオと強くつながっていれば、なかなか強いものなんだ。ちょうど谷が、水に満ちていて、流の絶えないのと同じだ。タオとの調和が有る姿には、常に、全体の働きがある。」

「この宇宙の中のもっともソフトなもの、たとえば水や空気と考えてよいが、それらは、もっとも堅いもの、たとえば岩のようなものを突き動かし、割り、やがてはこのごなにしてしまう。なぜって、水や空気のような柔らかいものは、隙間のないようなところにも入り込み、働くのだ。それは静かな、目に見えない働きだ。」

「目的など見えない働きは、この世ではなかなか人に気づかれない。けれどもそれは、比べようもなく尊い宇宙の働きなのだよ。」

「君はどっちかだねー地位が上がるためには、収入や財産を増やすためには、自分の体をこわしたってかまわないかね。それとも自分の命を大事にしたいかね。命を大切にする人は地位が低くたって、収入が多くなくたって、あまり気にやまないのさ。自分の生きる楽しさを犠牲にして、名誉や地位を追うものは、実はいちばん『何か』をとりそこねている人だ。ひたすら金銭やものをためこむものは、実は大損をしているのさ。」

私: 確かにタオにつながる前は愚かでした。生活に必要なお金は稼がなくてはと、寝る間も惜しんで、人の倍、働き続けました。楽しさなど味わう心のゆとりもありませんでした。体が資本だから指圧などの治療を受け続けてはいましたが、努力すればするほど財産が減っていくのです。名誉や地位など思ってもいなかったので、気にはなりませんでしたが、他人の治療まかせで、自分で体を思いやることもしていませんでした。

師: 君の世代は努力が至上のものであるかのような教育を受けた。君はその典型だ。しかし、名誉や地位を追っかけていなかったので、愚かではあったが、まだ命はあったのだろう。楽しさを味わう心のゆとりがなかったといっているが、それが大事なのだ。タオにつながれば、その悦びもある。それがいかに君の人生を豊かに彩るものか、いま体験していると思うが。

私: はい。タオとは離れたくありません。

 

「人間の活動もかっかとして騒ぐものは、じき冷えるんだ。静かさだけが、本当の熱情を保てるんだ。静けさや落着きが、この世を、あるいは宇宙を、整える力なのさ。」

 

 

「ひとたびタオの見えてきた人には、駆け回らなくてもわかるんだよ。無理に見ようとしなくても、理解の光が届くんだ。特別何もしなくたって、だから、とてつもなく大きなことがしあがっていくんだよ、君の中にね。」

私: タオが見えていないとき、知識に頼って、努力を重ねました。努力は実らず、何度も崩壊し、まるで砂上の楼閣でした。しかし、砂上の楼閣を何度でも建ててやるぞと思っていましたね。愚かとしかいいようがありません。

師: 確かに愚かだ。だけど愚かだったからこそタオにつながったのだよ。なまじ賢い人はタオが理解できない。

私: それはありがたい。 そして、タオにつながれば、とてつもなく大きなことが仕上がっていく。砂上の楼閣とは全く反対に、少しの努力でまわりが連動し、いつのまにか巨大な楼閣になっています。タオのチカラは想像以上のものです。

「知識を学ぼうとするものは、毎日何かを知り、覚え込もうとする。タオを求める人は、毎日何かを忘れ去ろうとする。何かを自分の頭から捨て、さらに捨てていくとき、はじめて無為が生じる。無為とは、何もしないことじゃなくて、知識を体の中に消化した人が、何にたいしても応じられるベストな状態、そのことなのさ。世間のこともまわりのことも、なるがままにさせておき、黙ってみていられる人になる。その方がうまくいく、という計算さえもたずにね。」

私: 私はすぐ忘れるので、これはお任せ下さい。

師: いや、そのあとをよく読んでね。「知識を体の中に消化した人」と書いてあるだろう。君は消化する前に忘れてしまっている。知識が悪いのではない。知識はタオにつながって消化することが大事だということだ。

 

宇宙意識3・タオに深く通じた人々

『タオ・ヒア・ナウ』(老子著・加島祥造訳)から紹介します。

「古い昔にはこのタオに深く通じた人々がいて、神秘への深い知恵と理解力を持っていた。彼らの知恵は深すぎて、はかることができなかった。なぜならタオそのものが、はかることができないものだからだ。だから、この人物を描きだそうとすれば、詩のようなたとえでしか言えないのだ。

彼は慎重で用心深いこと、あたかも冬の水の流れを渡る人のようだ。心が機敏に働くさまは、危険な森を通ってゆく人そっくりだ。慎重で丁寧な言葉は、訪問してきた客のようであるし、やわらいだ態度は、氷が水に溶けていくさまを思わせる。

その素朴な様子は、切り出したばかりの白木のようだし、心の広やかな姿は、大きな谷のようだ。そしてその谷川のように、たとえ濁ることはあっても、平気でいる。このような人だから、濁った世の中でゆったりとくつろいでいられるんだ。濁りが消えるまで静かに待てるんだ。なぜなら、タオの働きによって、やがて済んだ水に戻ると知っているからだ。

このタオの働きを心に抱く人は、水を注ぎこんで、無理に濁りを消そうとはしない。そんなことをしたって、すぐには澄まないと知っているんだ。だから彼は消耗しない。いつも『自分』でいられて新しい変化に応ぜられるのだ。」

初期の世界にはこのようなタオの人が多くいたことは想像できます。しかし、このような人びとによって、多くの有用なものがつくりだされると、それに気をとられ、物質的なものだけに意識をもつように変化してしまったのですね。分からないわけではありません。しかし、その有用なものより、はるかに大事なものを失ったことは、人生にとって失敗ともいえるほどの大きな損失であったことは確かです。

でもタオの世界は時が来れば、必要に応じて、再び元の世界にもどろうとします。その時が今のようです。老子のときとは違ってさらに進化した形で元にもどるのです。そのような人の姿は今ならどんな姿になるのでしょうか。そのような人に出会えるチャンスが今にはあるんですね。