会長ブログ | 大阪府八尾市の美家古

日別アーカイブ: 2015年7月13日

南北朝時代、恩智でにわとりを飼った武士

河内野ものがたり

『河内野ものがたり』(堀井健市著)にこんな話が載っていました。南北朝時代、恩智城主が楠木正成の要請を受けて、千早城を守るために出陣しました。多勢に無勢の苦戦で、いろいろな工夫をしました。

そのひとつに、にわとりを城のまわりの攻め口に放したそうです。夜討ち朝駆けといって、攻め手は見つからないように夜明け前に険しい崖をよじ登って攻めてきます。にわとりが人の気配で驚いてたてる羽音で敵襲に気づきます。

それでも数には勝てず、全員、城を抜け出します。その時、河内の野武士の一人が自分たちを守ってくれたにわとりを持てるだけもって、見事な働きをした恩智城主について恩智にやってきました。くさいとか、うるさいとか村人に言われながら飼っていました。

玉祖神社との氏子争いで、恩智のにわとりが鳴き遅れて以来、この辺の人はにわとりを飼うのを忌み嫌っていたということを知ります。村人に嫌われながら鶏を飼っていた野武士は、そのことに気づいて、にわとりを恩智神社ゆかりの住吉神社に放しました。

野武士は、その後の戦いで、恩智城主とともに北の方に出陣してふたたび恩智に戻ることはありませんでした。