すぐれた祖先たち(イエス)

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物質の体をもつ人類というものが宇宙の創造主にもっとも近い存在で、これからも加速的に創造主に似てくることが予測されます。創造主がなぜかそうしたいと考えられているように思います。

そのように思っていると、世界最大の宗教、キリスト教をつくったという偉大な人物、イエスを人類のひとりである人間の側面から見た歌に出会いました。

『NHK市民大学1987年4月―6月期・歴史の中のイエス像』(松永希久夫講師)より、ナザレ人イエスの生涯を歌った作者不詳の詩を紹介します。いま世界の三分の一ほどの人が信仰しているキリスト教はこのナザレ人イエスによって始まりました。

「たったひとつの生涯

世に知られぬ小さな村にユダヤ人を両親として生まれた一人の男がいた

母親は百姓女であった

彼は別のこれまた世に知られぬ小さな村で育っていった

かれは30になるまで大工の小屋で働いていた

それから旅回りの説教師となって3年をすごした

1冊の本も書かずきまった仕事場もなく自分の家もなかった

家族をもったことはなく大学にいったこともなかった

大きな町に足を踏み入れたことがなく自分の生まれた村から200マイル以上そとに出たことはなかった。

偉大な人物にはふつうはつきものの目をみはらせるようなことはなに一つやらなかった

人に見せる紹介状なぞなかったから自分を見てもらうことがただ一つのたよりであった

はだか一貫、もってうまれた力以外にこの世とのかかわりをもつものはなにもなかった

ほどなく世間は彼に敵対しはじめた

友人たちはみな逃げ去った

その一人は彼を裏切った

彼は敵の手に渡されまねごとの裁判に引きずり出された

彼は十字架に釘づけされ二人の盗人の間にたたされた

かれは死の寸前にあるとき処刑者たちは彼が地上でもっていた唯一の財産すなわち彼の上着を籤で引いていた

彼が死ぬとその死体は下されて借物の墓に横たえられた

ある友人のせめてのはなむけであった

長い十九の世紀が過ぎ去っていった

今日、彼は人類の中心であり前進する隊列の先頭にたっている

かつて進軍したすべての陸軍

かつて建設されたすべての海軍

かつて開催されたすべての会議

かつて統治したすべての王たち

これらをことごとく合わせて一つにしても人類の生活に与えた影響力においてあの孤独な生涯にとうてい及びもつかなかった

といってもけっして誤りではないだろう

たった一つの生涯…

(W/バークレー、柳生直行訳『希望と信頼に生きるーウィリアム・バークレーの一日一章』ヨルダン社より引用。ただし元来の英詩にもとづき一部翻訳を改めた)」

イエスの生涯については、

「ヨセフトマリヤという夫婦の子としてユダヤのベツヘルムに生まれ、その後、ガリラヤのナザレで大工の子として成長し、ヤコブ・ヨセフ・ユダ・シモンという4人の兄弟と、何人かの姉妹とともに生活していたということが書き残されています。大工であった父親は早く世を去ったようで、イエスも30歳ごろに家を出てバプテスマのヨハネのもとに走り、その後、ガリラヤを中心に彼独特の『神の国運動』を展開し、ほんの数年後には殺されてしまうというのが、その生涯の輪郭でありましょう。」と書いています。

創造主にもっとも近い心を持ったひとりの無名の人が、人の心の奥深いものにふれて、人を動かした。あるものは恐れて何の罪もないイエスを殺し、あるものは感動してイエスの心を人に伝えていった。そして地上の三分の一の人々がいまその心とともに生きている。宗教団体とくくってしまえばそれまでですが、人類という側面から見たとき、人類は人の心の奥深いもので繋がって生きているのだと感じました。

 

カテゴリー: 宇宙・人類, 河内の翁 | 投稿日: | 投稿者:

河内の翁 について

飲食店の仕事を現役で行いながら、ご理解いただける仲間とともに、「かむながら」という生き方を実践しています。宗教、宗派を超越したものです。 「かむながら」とは、「常に根源神を意識しながら行動する」という意味です。 根源神とは、宇宙を創った存在のことです。宇宙の全て(私達を含む)は、創った存在(根源神)とは常につながっていますので、宇宙そのものとも表現できます。