中之島図書館・中之島公会堂・新淀川 大阪の歴史6(この1世紀2)

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『徒然れしぴ』(杉本吉徳著) 前回からの続き

「文化的にも、同じ年の2月、住友家の家長であった住友吉左衛門氏の寄贈によって、いまもなお、その重厚な姿と、機能を果たしながらも、国の重要文化財として保存されている、『大阪府立中之島図書館』が落成しました。

その東側、ネオ・ルネサンス様式の赤レンガの『中の島公会堂』は、少し遅れて1918年10月に完成したもので、北浜の風雲児と呼ばれた一代の相場師、岩本栄之助氏が時の金で100万円(今なら50億)を、大阪市に寄贈して建てられたのです。第1次世界大戦後の株相場高騰に、強気で売りまくった岩本氏は、致命的な敗北を喫し公会堂の完成を待たず、1916年10月

この秋をまたで散りゆく紅葉かな

の辞世の句を残し今橋2丁目の自宅で自害し、この世を去ったという謂れがあります。

物言わぬ父は長柄の人柱 鳥も鳴かずば撃たれはしない

と故事を詠まれたように、悲劇を繰り返しながら、西成郡を湾曲して流れていた中津川を矯正し、新淀川を掘削開設する工事が、旧淀川(大川)分岐点に設けられた「毛馬の閘門」の完成を待ち、2年後の1909年に完工式を上げました。」

いまは大企業のトップもも自社の収益追求だけに明け暮れしていますが、この時代には自ら個人の利益よりも、大阪の住民のためにつくした人たちがいたのですね。おかげさまで私たち子孫は大阪で豊かな生活をさせていただいています。ありがとうございます。

次回に続く。

カテゴリー: 大阪歴史, 河内の翁 | 投稿日: | 投稿者:

河内の翁 について

飲食店の仕事を現役で行いながら、ご理解いただける仲間とともに、「かむながら」という生き方を実践しています。宗教、宗派を超越したものです。 「かむながら」とは、「常に根源神を意識しながら行動する」という意味です。 根源神とは、宇宙を創った存在のことです。宇宙の全て(私達を含む)は、創った存在(根源神)とは常につながっていますので、宇宙そのものとも表現できます。