つながり思考・1

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私)「つながり体操」を続けていて、私の思考法に変化が出たことを君に話したくなった。先日、『たった5つの思考法で頭がみるみる回り出す!』(哲学者小川仁志著)という本を読んだときに、私はいま、新しい思考法をしていることに気付いた。その本では、

1・イメージのままに考える(直観型思考)

2・望むように考える(実存主義型思考)

3・プラスに考える(弁証法型思考)

4・全体の中で考える(構造主義型思考)

5・ずらして考える(脱構築型思考)

という、5つの考え方を取り入れれば行き詰ることはないように教えている。

これは「つながり思考」だと思ったよ。

この中の弁証法思考というのが、高校生の頃、私に感動を与えたのだ。高校生になる春に千葉の学生村にしばらく滞在した。その時に出会ったのが、10歳くらい年上の牧野さんという哲学者だった。その方は、ヘーゲルの研究をしていて、私に弁証法という考え方を伝授してくださった。後に、静岡県に共同体をつくられて、たびたび手紙をもらったが、飲食店の仕事に夢中だった私は、返事を出せなかった。

対立した2つの考えかたにアウフヘーベン(止揚)という、1段階上の考え方に変えることで、どちらも生かして解決するという方法に、私は感動を受けた。

弁証法って聞いたこと、ある?」

友人)「ないよ。僕らの時代には、哲学は流行らなかったな。」

私)「そうだよな。経済は強力な右肩上がり。努力すれば、莫大な富が手に入った。考え方がどうのこうのといってないで、どう金儲けするかに終身追われまくった。私はその時に、その考え方も追及したが、人とは何かという哲学的課題にも、強い関心があった。」

友人)「僕は経済しか見てこなかったね。時代に合わせて、いろいろな会社を設立してきたよ。」

私)「私はその後、数十年、薬害で体中を硬直させながら、指圧治療に助けられて、親から引き継いだ飲食店を経営してきた。それを早く人に任せて、自分のやりたい会社を立ち上げたいと考えてきたが、生涯、厨房にこもったまま、その会社を閉じてしまった。不動産の会社は立ち上げることが出来ず、コンピューターの会社は思いもかけない簡単なトラブルで閉社した。

だけど、このような動きの中で、私は宇宙と人を見てきた。そして今、目まぐるしく変化する人間世界をみたときに、「つながり思考」という考え方こそが、新しい時代の思考法だと理解した。」

友人)「ずいぶん、苦労したようだね。僕は絶えず、情報を集めたから、そこまでの苦労はなかったよ。ところで、つながり思考』というのはどんなものなんだ?」