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法華経14(命・仏性)

人は「仏」より、様々な役割をいただいています。人によって役割は異なりますが、誰にも共通しているのは、与えられた自分を活き活きとさせることです。まず、自分を大切に、自分の中の「仏」を喜ばせなくてはなりません。昨日紹介したビッグマウンテンスキーの佐々木大輔さんも、命の危険を感じていったんは断念しました。命に危険を感じた時は、断念して次回の成功のために命を守るからこそ、成功できるのです。

法華経に戻りますが、人々が釈迦の前世である常不経の体に危害を加えようとしたとき、常不経は逃げ出しました。命を守れば「法」をまもり、「法」を育て、「法」をひろめてゆくことができます。

『法華経の新しい解釈』(庭野日敬著)に次のように書かれています。

「楠正成は赤坂城を幕府の大軍に囲まれたとき、戦いはここがおしまいではないのだからiといって、さっさと逃げ出しています。楠正成は深く仏法に帰依していましたから、ほんとうの「柔軟」な心を体得していたのでしょう。そうして赤坂城から逃げ出したからこそ、あとでふたたび赤坂城や千早城その他でさんざん幕府勢を苦しめることができたのです。」

常不経は、人々の中に「仏性」を見出してその「仏性」を拝みだそうとしたのです。それが理解できない人々が常不経に石を投げたのですが、人々を創ったのは創造神である「大生命」です。「仏」です。「仏」が創られたものに内在する「仏性」を大切にする行為は、「仏」に対する最高の奉仕です。こういう奉仕は人を最高に輝かせ、心は最高の喜びで満たされるでしょう。

釈迦が説かれた大乗の教えは、自分だけではなく、すべての人の幸せを願うこころの働きでしたが、全ての人の「仏性」を高めることは自分の「仏性」をより高めることになります。その教えはさらに進めば、人を支える環境である自然のあらゆる存在の「仏性」を大切にし、働きかけて「拝みだせば」(別の表現をさせていただいて、「強いつながりを持てば」)、人はもちろん、さらに自分が、「大生命」(「仏」)により強く結ばれて、「仏」の光が自分に満たされるでしょう。

前回、紹介させていただいた佐々木大輔さんは、人はもちろんですが、自然の「仏性」を大切にし、働きかけて「拝みだして」(別の表現をさせていただいて、「強いつながりを持って」)過酷すぎるというデナリの自然の中でビッグマウテンスキーを成功させることができたのですね。

法華経13(自然との強いつながり)

昨日、9月3日、北米の最高峰、アラスカにそびえるデナリ山に登頂滑降に成功した佐々木大輔さんさんの放送(NHKスペシャル)を見ました.。ビッグマウンテンスキーというようです。

険しい山岳地帯を猛スピードで滑り降りる姿はすさまじいものでした。しかし、緻密な知識と技術が命の極みにありましだ。友人の負傷で1回はあきらめようとしましたが、翌日の好天気で再度ひとりで挑戦しました。みごと、成功です。

「気持ちがあればデナリは開いてくれる。」佐々木さんはそう語りました。

「自然との一体感」、 そういう表現もありました。法華経の言葉を使えば、自分の「仏と」自然の「仏」との強いつながりです。

NHKスペシャル