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宇宙と人類

『宇宙1・天に満ちる生命』(NHK「宇宙」プロジェクト編)を読んでいくと、

ハッブル宇宙望遠鏡がもっとも遠い宇宙を撮影した写真があり、

「そこには120億年前にさかのぼる無数の銀河が写っていました。1000億個以上といわれる銀河の数。私たちは本当に孤独なのでしょうか。はたして地球外生命との交信は可能なのでしょうか。」

とコメントされています。そして元宇宙飛行士のジェラルド・カーさんの談話を紹介しています。

「なにしろ、星の輝き一つをとっても、地上から見るのとまったく違うのです。星の一つひとつが太陽と同じ恒星であるということが理屈抜きに実感できるのです。しかも、そうした輝きがあらゆる方向に満ちていて、私たちをつつみこんでいるのです。宇宙では、無数の太陽が無数の生命の世界をつくっているに違いない。そうして、原始的な生物から、高度な知性を持つ生物にいたるまで、ありとあらゆる生物が誕生と進化、衰退と死をくりかえしているに違いない。そういう、啓示のような直観が私におとずれ、私の宇宙観は大きく変わったのです。(中略)

人間は自分を特別な存在であるかのように思っています。しかし、それは人間の思い込みにすぎません。宇宙から見れば、人間の営みはあまりにも小さいのです。文明というものも、とるに足らないものなのかもしれません。」

私はこれを読んで、思いました。確かに物質としての人間は広大な宇宙のなかでは取るに足らない小さな存在かもしれません。しかし、この広大な宇宙の端まで意識できる統合的な精神を持った極めて優れた存在であると感じました。何層もの波動をもった宇宙と、同じく何層もの波動をもった人間が関わった世界。人が宇宙の全てと繋がっている。このように捉えるなら、人は宇宙とともに想像もつかない進化を繰り返していくに違いないとも思えるのです。

 

宇宙

歴史の本を読んでいると、いつから人は存在したのか、いや、地球は?宇宙は?と元が知りたくなりました。そこには、天体衝突という一瞬にして多くの生命が奪われる、恐ろしい宇宙の一面と、それがあるからこそ起きる、何者かに意図されたと感じられる進化という一面がありました。

『宇宙1・天に満ちる生命』(NHK「宇宙」プロジェクト編)より紹介します。

「キャロライン・シューメーカー博士は、夫とともに天体衝突について調査を続け、コメットシャワーについて知るにつれ、宇宙への考え方が大きく変化してきたという。『宇宙は、私たちがふつう思うように静かで平和な場所でなく、とてもダイナミックでさまざまなことが起きています。この宇宙の姿を知ったとき、私は大きな矛盾を感じました。私は仕事で夜空を撮影した写真を見て、小惑星や彗星を探してきました。夜空を見始めたきっかけは、私たちの生きている実世界ではクレージーなことが次々と起きていることと比べると、星の写真はとても平和で穏やかな気持ちにさせてくれると思ったからです。ところが実際の宇宙は、私が見ているつもりのものと正反対の場所でした。宇宙は暴力的な場所であり、カオスであり、絶えず天体同士の衝突が起きています。宇宙から地球に天体がふってきて、生命の運命を大きく変えてしまうことはどれくらいの頻度で起こるかわかりませんが、必ず起こることです。いま、私がここに存在しているのは、この上なく幸運なことだと考えるようになりました。』」(中略)

「天体衝突がふえているこの4億年、地球はどのような時代であったのであろうか。マラー教授は、生物の進化にとってとても重要な時代であると考えている。

『宇宙論では、過去4億年はとても短い時間と考えがちです。たしかに太陽系の歴史としては、最近の過去と言えます。しかし、尺度を変えて生命や、進化について考えるとすると、4億年は短いと言えません。初期の生物は(誕生してから)25億年間をかけて、原始的な生物形態にまで進歩したにすぎません。この4億年間に進化のほとんどが生じています。衝突はそれ以前の3~4倍に増加しました。衝突の増加は、地球上の生命の進化にたしかに貢献したと考えられます。正確にどのような役割であったかは、まだ完全には解明されていません。(現在地球上にいる)生物体の進化のほとんどは、この地球への衝突がふえた時期に起きています。これが意味するところをを、われわれはじっくり考えているところです。』(中略)

『天体衝突のような大変動を生きのびるには、新たな環境に適応する柔軟性が必要となります。そのためには知性を持つことが優位に働きます。天体衝突は、生物の環境に対する柔軟性、ひいては知性を高める方向へと進めていったのかもしれません。現在地球上でもっとも環境に対して柔軟な生物は人間です。人間は地球上のほぼどこでも生存できます。われわれは必要なときには服を着て、必要なときには別の食糧源を見つけます。天体衝突が地球に引き起こした大変動は、われわれの進化への道筋に重要な役割を果たしたと思います。わずか20年前には、このようなことは理解されませんでした。』

恐竜が絶滅したことによって私たち哺乳類が繁栄しているように、天体衝突による環境の激変が、現在の多様な生命の出現をうながしたとマラー教授は考えているのである。」

つまり、激しい天体衝突が起きて大量の生物が死んでいくのですが、その一方で、生物は多様化したというのです。宇宙の裏の見えない意思を強く感じますね。