宇宙意識6・タオの中で生きる人

『タオ・ヒア・ナウ』(老子著・加島祥造訳)からタオの中で生きる人はどのような人かまとめてみよう。

1・ 天地の働きを知っている人は」、先を争ったりしない。いちばん後ろについていれば、そこがいつしか先頭になることを知っているんだ。

2・肉体が自分のものじゃないと知っているから、かえって大切に扱うんだ。

3・ タオにつながる人は、水に似て、低いところを好む。そして心を求める時は、いちばん深いところを喜ぶ。

4・ 他人と接するときは、柔らかく受け入れる。

5・ 何かを言うときは、できるだけ正直な心でいう。

6・ 静かさをたのむのはもちろんだが、動くとなれば、スムーズで、どんな変化にも応じるんだ。

7・ 熱心に働いても、その結果を自分のしたことと自慢しない。

8・ 頭に立って人をリードしても、けっして人を支配しようとしない。

9・ 頭であれこれ作為しないで、タオに生かされているのだと知る。

10・ タオの人は慎重で用心深いこと、冬の水の流れを渡る人のよう。

11・ 心が機敏に働くさまは、危険な森を通っていく人のよう。

12・ 慎重で丁寧な言葉は、訪問してきた客のよう。

13・ やわらいだ態度は、氷が水に溶けていくさまを思わせる。

14・ 自分の身の上でくよくよしない。

15・ 本当に必要なことをするだけで、自分の力をむやみに振るわない。

16・ 私が何かをするのではなくて、それは自然に起こるのだと認識する。

17・? 本当の豊かさを持った人は自分の内に目を向けて、今の自分に深く満足する。

18・どんなに多くのものをはぐくんでも、その力を誇らず、平然としている。

19・タオの働きからこの世を見るので、見えないものが見え、影の働きを見る。弱めなければならない権力にはさらなる力を与えていつのまにか弱らせる。なにか受け取りたければ、先に与える。

20・結果を恐れず、先のことえの思いを捨てて、今していることだけを喜ぶ。

 

 

日本一に輝いた恩智の住民

先日紹介させていただいた集団検診の結果をもらいにコミセンに向かっていると、田中さん夫婦と出会いました。二人とも78歳なのですが、ご主人が健康そのものなのに対して奥さんはすこし元気がありませんでした。体操教室へのお誘いをしたのですが、その気分も起こらない様子でした。

奥さんを元気づけるためか、話の中で、ご主人は奥さんが日本一になったことがあるというので、私はそのことが知りたくて家までお供しました。もうかなり前のことで、奥さんが民政委員を39年もされていたそうです。その時に標語の募集があって、それが日本一に選ばれたそうです。その標語は10年間使用されます。天王陛下夫妻からの授賞式の写真をみせてもらいました。

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皇后両陛下を迎えての授賞式

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選ばれた田中さんの標語

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標語はこのように機関紙などに10年間使用されました。

このような栄光の日々があったのですから、気落ちしないで楽しく過ごしてください。地元の皆さんの希望につながるこのような資料を提供していただきありがとうございました。

私の検診の結果は、長年の尿酸値が正常になり、ほぼ健康状態でした。こちらも、ありがとうございます。

 

宇宙意識5・タオのイメージ

『タオ・ヒア・ナウ』(老子著・加島祥造訳)からタオのイメージをまとめてみよう。

1・ タオの大きな無からすべてが生まれてくる。

私: これは、最近では宇宙生成が科学的に説明されているから理解できます。ダークマターという見えないエネルギーの存在も説明されていますから、理解しやすくなっています。

2・ 有から無への道につながっていれば、つまらない恐れや悩みからは自由であるだろう。この道につながるには、あまり欲望の道を開かず、五感のいろいろな快楽にふけらないことだ。

私: 五感の快楽にふけらない人たちが増えていますから、これも難しいことではなくなってきています。

3・ 昔、タオの道があんなに尊ばれたのはなぜかというと、ダメなやつも、世間でいう罪なんてものを犯したものも、黙ってうけいれてくれたからさ。

私: タオの道が尊ばれた時代があったのですね。社会的な評価や裁きを超えて、タオは全ての人を受け入れて生かす働きがあります。これからもこういう評価を求める時代となるように感じられます。

4・ 先の事をあれこれ思って動いたりしない。いまできる小さなことをしていく。大きなことを思わず今の小さなことをしていく。タオに通じた人は、小さなことの中に、本当のむずかしさを見る。だから大きなことだからといって、難しく思わない。なぜ難しくないかというと、「今」の流れのなかで、処理するからさ。

私: 自分に与えられた役割かどうか、それは「今」、自分にできることかどうかということもあります。そして、行うのは、「今」しかありません。行うにあたっての熟慮も必要です。「今」という考え方はこのところ、さまざまなところで聴きます。少し前までは行動を先送りしたり、過去を悔いたり、未来のことばかり思って「今」のこの最も大切な瞬間を忘れているときがありましたね。

5・ タオを深く意識した人は、上に立ってリードするとすれば、その言葉や態度は、低くて、謙遜したものだ。

私: タオの人は、物事が宇宙意識が行っていることを知っているから、ともに活動する人をよく見ている。その人たちも宇宙意識に従っているからです。宇宙意識というのは、それぞれの存在を活かそう、喜ばそうとしているようです。

7・ 自分をとっても愛して、自分の内側の喜びを大切にする。

私: 私は宇宙意識がつくったもの。宇宙意識を愛することは、一番良く知っている自分を愛することだと感じています。宇宙意識につながっていることを感じて、その喜びを味わう。自分を愛することは宇宙意識を愛することになり、つながっている全ての存在を愛することのなります。内側の悦びは宇宙意識との一体化です。

8・ タオの働きは地上の判断ではわからない。あくせくしないのに、大きな計画はその通り運ぶ。

私: 小さな頭で創造すらできない宇宙意識がどのような計画で進んでいるかわかるよしもない。まして知性だけで判断など、なおさらできない。世の中の深い動きを、全ての能力で感じ取って、対応することだと思います。あらゆるものに、浸透していって、一体化することが大切だと考えます。

9・ よわいように見えるものが強いものをしたがえ、柔らかいものが硬い物を征服する。

私: タオの世界で、あらゆるものに浸透し、強いつながりを作っているものは、宇宙意識に利用されやすくなります。大きなエネルギーを与えられます。

10・ タオに達した人は、無尽蔵の虚の中から取り出したものを与える。

私: タオにっ達したひとは、自分にも人にも、宇宙意識のつながりと、エネルギーを与えることができます。っそれはいくら与えても尽きることの無い無尽蔵のものです。

11・ 本当のタオを知っている人は口数がすくない。

私: 宇宙意識はその計画がしっかりと実現していきます。知性を言葉にするよりも、宇宙意識の計画を感じるためにその全能力を宇宙意識に注いでいます。一面的、微細な知性を働かすより、全能力を宇宙意識につないでいますから、自然と口数は減るのは当然のことなのですね。

12・ タオの本当の知恵の人とは、人々の心に養い育てる人。

私: 宇宙意識で人、その他の環境とつながっていますから、育てるエネルギーは自分にも、環境にも流れて、全ての存在がその存在の力を発揮できるように育てるように働きます。育った人はともに宇宙意識の実現に向かって働きますので、喜びの毎日となります。納得できます。

13・ ふだん、静かではあるが、動くとなれば、スムーズでどんな変化にも応じる。

ふだんは、宇宙意識に深くつながって、宇宙意識を感じ味わっていますので、この世界とのかかわりが少なく見えます。しかし、つねに宇宙意識による変化に対応した準備ができていますので、自分の役割が訪れたときは、とまどうことなく、その変化に対応していきます。これもよくわかります。

14・ タオに通じた人は争わない。

私: タオの世界はつながりの世界で、お互いに助け合いながら宇宙意識の計画にともにそれぞれの役割で協力して働きます。争うのは大切なエネルギーの無駄遣いです。また、つながりを阻止する行動でもあります。従ってタオの世界には争いはなく、浸透によるつながりががその反対の動きです。当然、タオの人に争う行動が起きませんね。

15・ あまり手軽に判断しない。こうと決めたって、ことは千変万化して、絶え間なく動いてゆく。

判断してしまうと、絶えず動いている宙意識の働きを映し出す力が弱まります。知性で遮らないで、ずーっと映し出していくことが重要ですね。

16・ よく働いて成功しても、その成果を自分のものにしない。仕事が終わったら忘れてしまう。

成功したのは、自分の活躍のおかげだと、主張する人は、すべてのつながりを意識していません。過去の成果にとらわれているのは、「今」を大切に行動できていない姿です。自分の役割にはいくらでも尽きることの無い喜びが待っています。タオの人は、今のこの瞬間にあらゆるものに浸透し続けてつながりを作り続け、自分の役割の出番を待っている。そういう姿をしているように思われます。

17・ タオにつながる人は水に似て一番低いとこを好む。心を求める時は一番深いところを喜ぶ。

一番低い所にエネルギーが集ってくるからでしょうか。心に一番深い所というのは、宇宙意識です。どちらもタオの人にはいこごちが良いようです。

 

 

宇宙意思4・タオの概要

『タオ・ヒア・ナウ』(老子著・加島祥造訳)から、いくつか抜粋して、コメントのかわりに「私」と「師」の会話をつけます。

「足りないだらけの状態は、裏返せばそこに足りた状態が控えているのさ。根性も人生も曲がっているということは、それはそのままじきにまっすぐになるってことさ。」

「空っぽだったら、すでにそこにたっぷり満ちるモメントがある。ひどいボロ状態だったら、それはもう、新しくなるモメントで一杯なんだ。足りなければ、そのままにしているのが、足りてくることなのさ。なまじ自分でかき集めたら手に負えなくなるぜ、ごちゃごちゃしちゃって。」

私: 確かに、曲がった私の人生はいま、まっすぐになろうとしています。足りない、足りないという思いが心を占めていましたが、いまは、満ち足りたものが心を占めるように変化しつつあります。

師: そうだ。すべては刻々と変化していくのが、この世界だ。良いことも悪いことも続かない。タオはその全てだから、良い悪いもない。変化があるだけだ。足りたところは足りないところになり、足りないところは足りたところになる。

「空っぽだったら、すでにそこにたっぷり満ちるモメントがある。ひどいボロ状態だったら、それはもう、新しくなるモメントで一杯なんだ。足りなければ、そのままにしているのが、足りてくることなのさ。なまじ自分でかき集めたら手に負えなくなるぜ、ごちゃごちゃしちゃって。」

「ざわざわ落ち着かずにいないで、ゆったりしているべきなんだ。慌ててバタバタ動いていたら、必ずあんたの中心は消え去っちまう。その中心とはタオにつながるものさ。」

「力ずくで何かをやり遂げよう戸する時、必ずその力への反発が生じる。(中略)本当に必要なことをするだけにとどめて、自分の力をむやみに振るわないことだ。(中略)『わたしが何かをするのではなくて、それは『自然に起こるのだ』と認識することだ。」

「本当にタオとつながるひとは、ゆったりとした真実の働きの中にいる。そしてうわべの流れを見すごして平気なんだよ。結果が自然にでてくるのを待つ人であり自分から目指したりとったりしない。」

「もしタオと強くつながっていれば、なかなか強いものなんだ。ちょうど谷が、水に満ちていて、流の絶えないのと同じだ。タオとの調和が有る姿には、常に、全体の働きがある。」

「この宇宙の中のもっともソフトなもの、たとえば水や空気と考えてよいが、それらは、もっとも堅いもの、たとえば岩のようなものを突き動かし、割り、やがてはこのごなにしてしまう。なぜって、水や空気のような柔らかいものは、隙間のないようなところにも入り込み、働くのだ。それは静かな、目に見えない働きだ。」

「目的など見えない働きは、この世ではなかなか人に気づかれない。けれどもそれは、比べようもなく尊い宇宙の働きなのだよ。」

「君はどっちかだねー地位が上がるためには、収入や財産を増やすためには、自分の体をこわしたってかまわないかね。それとも自分の命を大事にしたいかね。命を大切にする人は地位が低くたって、収入が多くなくたって、あまり気にやまないのさ。自分の生きる楽しさを犠牲にして、名誉や地位を追うものは、実はいちばん『何か』をとりそこねている人だ。ひたすら金銭やものをためこむものは、実は大損をしているのさ。」

私: 確かにタオにつながる前は愚かでした。生活に必要なお金は稼がなくてはと、寝る間も惜しんで、人の倍、働き続けました。楽しさなど味わう心のゆとりもありませんでした。体が資本だから指圧などの治療を受け続けてはいましたが、努力すればするほど財産が減っていくのです。名誉や地位など思ってもいなかったので、気にはなりませんでしたが、他人の治療まかせで、自分で体を思いやることもしていませんでした。

師: 君の世代は努力が至上のものであるかのような教育を受けた。君はその典型だ。しかし、名誉や地位を追っかけていなかったので、愚かではあったが、まだ命はあったのだろう。楽しさを味わう心のゆとりがなかったといっているが、それが大事なのだ。タオにつながれば、その悦びもある。それがいかに君の人生を豊かに彩るものか、いま体験していると思うが。

私: はい。タオとは離れたくありません。

 

「人間の活動もかっかとして騒ぐものは、じき冷えるんだ。静かさだけが、本当の熱情を保てるんだ。静けさや落着きが、この世を、あるいは宇宙を、整える力なのさ。」

 

 

「ひとたびタオの見えてきた人には、駆け回らなくてもわかるんだよ。無理に見ようとしなくても、理解の光が届くんだ。特別何もしなくたって、だから、とてつもなく大きなことがしあがっていくんだよ、君の中にね。」

私: タオが見えていないとき、知識に頼って、努力を重ねました。努力は実らず、何度も崩壊し、まるで砂上の楼閣でした。しかし、砂上の楼閣を何度でも建ててやるぞと思っていましたね。愚かとしかいいようがありません。

師: 確かに愚かだ。だけど愚かだったからこそタオにつながったのだよ。なまじ賢い人はタオが理解できない。

私: それはありがたい。 そして、タオにつながれば、とてつもなく大きなことが仕上がっていく。砂上の楼閣とは全く反対に、少しの努力でまわりが連動し、いつのまにか巨大な楼閣になっています。タオのチカラは想像以上のものです。

「知識を学ぼうとするものは、毎日何かを知り、覚え込もうとする。タオを求める人は、毎日何かを忘れ去ろうとする。何かを自分の頭から捨て、さらに捨てていくとき、はじめて無為が生じる。無為とは、何もしないことじゃなくて、知識を体の中に消化した人が、何にたいしても応じられるベストな状態、そのことなのさ。世間のこともまわりのことも、なるがままにさせておき、黙ってみていられる人になる。その方がうまくいく、という計算さえもたずにね。」

私: 私はすぐ忘れるので、これはお任せ下さい。

師: いや、そのあとをよく読んでね。「知識を体の中に消化した人」と書いてあるだろう。君は消化する前に忘れてしまっている。知識が悪いのではない。知識はタオにつながって消化することが大事だということだ。

 

宇宙意識3・タオに深く通じた人々

『タオ・ヒア・ナウ』(老子著・加島祥造訳)から紹介します。

「古い昔にはこのタオに深く通じた人々がいて、神秘への深い知恵と理解力を持っていた。彼らの知恵は深すぎて、はかることができなかった。なぜならタオそのものが、はかることができないものだからだ。だから、この人物を描きだそうとすれば、詩のようなたとえでしか言えないのだ。

彼は慎重で用心深いこと、あたかも冬の水の流れを渡る人のようだ。心が機敏に働くさまは、危険な森を通ってゆく人そっくりだ。慎重で丁寧な言葉は、訪問してきた客のようであるし、やわらいだ態度は、氷が水に溶けていくさまを思わせる。

その素朴な様子は、切り出したばかりの白木のようだし、心の広やかな姿は、大きな谷のようだ。そしてその谷川のように、たとえ濁ることはあっても、平気でいる。このような人だから、濁った世の中でゆったりとくつろいでいられるんだ。濁りが消えるまで静かに待てるんだ。なぜなら、タオの働きによって、やがて済んだ水に戻ると知っているからだ。

このタオの働きを心に抱く人は、水を注ぎこんで、無理に濁りを消そうとはしない。そんなことをしたって、すぐには澄まないと知っているんだ。だから彼は消耗しない。いつも『自分』でいられて新しい変化に応ぜられるのだ。」

初期の世界にはこのようなタオの人が多くいたことは想像できます。しかし、このような人びとによって、多くの有用なものがつくりだされると、それに気をとられ、物質的なものだけに意識をもつように変化してしまったのですね。分からないわけではありません。しかし、その有用なものより、はるかに大事なものを失ったことは、人生にとって失敗ともいえるほどの大きな損失であったことは確かです。

でもタオの世界は時が来れば、必要に応じて、再び元の世界にもどろうとします。その時が今のようです。老子のときとは違ってさらに進化した形で元にもどるのです。そのような人の姿は今ならどんな姿になるのでしょうか。そのような人に出会えるチャンスが今にはあるんですね。

宇宙意識2・老子によるタオ

『タオ・ヒア・ナウ』(老子著・加島祥造訳)から、いくつか抜粋して、コメントのかわりに「私」と「師」の会話をつけます。

「タオ(道)というのは、からっぽの底なし井戸に似ている。いくら使っても決して使いつくせないんだ。底なしのどこかから、役に立つものが限りなく出てくる。だから利口や金持ちになる必要はないし、先を考えてあくせくしなくなる。そうなればだれも平安なLifeを過ごせるんだ。」

私: タオの世界はすべてのものをつないで、お互いに助けてくれる働きがあります。何があっても君はそんなに心配する必要はない。知性が考えるように能力の劣っているものが生きていけないわけではない。どんな人も生きていける。能力がすぐれているからといって、豊かな生活ができるわけでもない。知性の世界では考えられない働きです。人という、こんなデリケートで力のない存在がこのように生きていけるのは不思議だ。一人の人に大勢の守護霊がついているに違いないと思っていました。人が支え合って生きているという姿は、このタオの無尽蔵なエネルギーの世界が支えていたのですね。

師: そうだ。人は、知性が思うようにあくせくしなくても、生きていけるのだ。それがタオの世界のしくみだ。金持ちになったからといって、知識を増やしたからと言って、幸せに暮らせるのではない。最近はみんな緊張がとれない生き方をしている。目先のものを取り合ったり、人より優れようとするから、ゆとりがない。そんなにがんばらなくてもいいんだよ。ストレスが限界に達したから、そうアドバイスする人も増えてきている。そう、タオの世界は、人が知性で考えるのとは違う働きをしている。個人が自分の知性や努力でがんばっても微々たる力だ。タオの無尽蔵なエネルギーの世界が宇宙のすべての存在を支え、変化させていっているのだ。」

「このタオ(道)というものの、特色をあげるとすれば、なによりもまずからっぽということだ。それでいて、このからっぽなものは限りなく使うことができる。いくら注いでも、なお受け入れ、何を取り出しても、なお出てくる。そういう不思議な深い淵だ。あらゆるものの源だと言える。」

私: 虚(から)だからいくらでも入る。虚(から)なのにいくらでも引きだされる。有限な物質界の知性では考えられませんが、いまはよく分かります。無から有が生じ、有は無に帰る。いまの世は科学も進歩してエネルギー不変の法則というのがあります。ダークマターというエネルギーが物質をつくっている。そこまで分かっているから知性的にもある程度の理解はできます。

師: 科学もその程度まで進歩してきたが、「つながり」という仕組みまでは十分、分かっていない。つながりがあるから、必要なものはいくらでも出てくる。それなのに知性は、物質間どうしの間を遮断する考え方しかしない。特徴ある存在に名前をつけて、独立した存在であるかのようにとらえようとする。だから、ますます、つながりの意識がぬけてしまう。

「タオという谷は、けっして死に絶えない命だ。『神秘の母』とか、『すべての母』と呼んでもいい。この神秘の母の入り口から入ると、天地の根っこに達するわけさ。そこからの湧き出るものは、コンコンとして尽きない。まったくこの命はいくら汲んでも、汲んでも尽きないものなんだ。この天地は、悠久無変のように見えるが、それというのも、絶えず変化して、新しくなり、さらにまた変化していくからなんだ。自我なんかに執着しないでこの悠久の変化に応じてゆけばいいんだ。」

私: 「根っこ」といわれて、私「が根っこ」を見ていなかったという記憶を思い出しました。あるとき、実のなる木を描けと言われて、幹と実と枝はかけても根が描けなかったのです。その頃の成功や成就の教育には根はありません。枝から実をいかに多くもぎ取るか、目先の勝負に明け暮れていたのです。それから山に登って木の根っこを見て回りました。お粗末な意識だったとおもいます。むろんタオという根っこなど意識していませんでした。

それが、いま、目に見えない天地の根っこまで知ることになりました。ここから汲んでも汲んでもつきないエネルギーが湧き出ています。そしてそのエネルギーは絶えず天地を変化させています。いまはこれに気付いてあらゆるものの中に、宇宙意識を見つめるようになりました。

師: そうか、タオの世界を受け入れたのだな。いままでは小さな井戸の中の蛙の生活だったが、これからはタオの世界で活動できるよ。それでこそ、人として生まれた価値があると分かるだろう。本当の大きくて深い世界を楽しみなさい。

「天地の働きを知っている人は、先を争ったりしない。いちばん後ろについていれば、そこがいつしか先頭になることを知っているんだ。肉体は自分のものじゃないと知っているから、かえって大切に扱うんだ。そんなふうに、わがままな気持ちで自分を扱ったりしないから、自分というものが充分に生きるんだ。」

私: 私はかつて、努力を通り越して執着の生き方をしてきたようです。変化するものに、執着して変化とともに、衰えていくものに執着していながら気づかずにいるのは、余裕のない努力と執着心のなす技です。タオは常に小さな知識や自我にとらわれず、知性を超えて柔軟に対応していく生き方です。ときには、知性ではマイナスにしか見えない選択もその変化の先を感じて行うようになりました。注意していれば、宇宙意識は変化の先を教えてくれることが分かりました。

師: そうだ。タオは感じ取るしかない。そこに強くつながることが大切で、そこは知性を超えた宇宙意識の世界だ。そこを変えようなどと考えても膨大なエネルギーの前にはなんの力にもならない。流れを感じとって、慎重にしたがっていくしかない。そうすれば君の何倍もの力が君とともに新しい変化を作り上げるだろう。

私: 私は、幼いころはタオの世界にいましたが、中学生のころから、知性だけの世界を長く生きて、最近、再び、タオの世界にもどったので、その違いをはっきりと感じています。タオの世界は、自分に必要なものが湧き起ってきます。最少の努力で最大の結果がでます。一人の努力は多くの人につながり、それらの人々の努力に支えられます。知性に頼る努力が、砂上の楼閣のように崩れ去る経験を繰り返してきた私にとって、まったく別世界にいるようです。

師: 右に振れた振り子が振り切れたとき、今度は左に振れる。君は長く右に振れたから、今度は同じだけ長く左にふれるだろう。これからはタオの豊かな世界で暮らすことができる。タオの世界のエネルギーは尽きることがない。君の繊細な意識で、水のようにこの世界に染み渡ってくれ。

私: 私は早くから、知性ではこのことを理解し、そのように生きようとしてきました。しかし、成果が急にあがったのは、マッサージ体操を宇宙意識から教えられて、体の調子が急変してよくなったときからです。体を知り、元にもどす作業をしていくと、心も急速にタオにもどっていったのです。

師: 君は「つなぐ」というテーマで、その体験をみんなに伝えなさい。人と本来つながっているはずのタオの世界が、知性の魔力でふさがれてしまって、人びとは過去の君のように、無駄な努力に明け暮れている。これから、さらに君がタオの世界を楽しめば、周りの人びともその楽しみを知ることになるだろう。君の振り子が知性の世界に大きく振れた分、タオの世界でも深く大きく振れるだろう。

「何よりもすすめたいのは、『みずのようにあれ』ということだ。水は、あらゆるものに命を与える。養ってくれる。大変な力をもっているのに、争わないのだ。人のいやがる低いところにも、流れ込んでいく。(中略) ところで、こうした人の生き方を貫くのは何かといえば争わぬというひとすじだ。」

私: 知性に偏った生き方から、タオの世界の生き方に移りつつあるのですが、その重要なひとつに争わないという生き方を知りました。「つながり」によって、宇宙の全ての存在は支え合っています。あらゆるものに力を与え生かしていく、宇宙意識の働きです。宇宙意識に身を委ね、拒絶したり争ったりしないで、愛の心で、あらゆる存在の心に浸透していく。一体化というつながり力です。これによって、目に映る姿が一変しました。

師: そうか。そのように変わったか。タオの世界は争いの無い世界だ。あらゆるものに力を与える支え合いの世界だ。奪うのではなく、与える世界でもあり、支え合う世界でもある。争わずに浸透していく。

「なにもかもギリギリまでしないで、。自分のやるべきことが終わったら、さっさとリタイヤするのがいいんだ。それがタオの自然な道なのさ。」

私: これまでから、余計なおせっかいはしてきていないつもりだけど、自分の役割については、固執していたかもしれません。新しい役割もある。世の中はどんどん変わっているのだから。いまのことを止めなければ新しい役割を受け入れられない。その勇断も必要だということですね。

師: そうだ。宇宙意識を知ろうとすれば、変化に意識を合わせる姿勢も大切だ。これからは変化を味わいながら生きなさい。新しい役割に即、順応しなさい。新しい役割は君をもっと生かしてくれるだろう。君はその新しいその成果を楽しむだろう。

「われら、肉体と心を持つ者は、ひとたびタオの大道につながれば、体と心は離れないようになる。いのちの流れにやわらかく身をひたしたならば、心は生まれたての赤ん坊みたいになるのさ。(中略) 頭であれこれ作為しないこと、タオに生かされているのだと知ること、それが無為ということだよ。なぜって、この時こそ、君のなかにライフ・エナジーがいちばんよく流れるんだ。これがタオという道のパワーなんだ。」

私: 私は、体を支配するものは心だからと、心をきたえることがまず第一だと考えていました。いま、体をメンテナンスすることで、体が自由になり、エネルギッシュに変化して、体と心は表裏一体の関係でつながっていることに気付きました。自我を無くさなければ、宇宙意識が見えてこない。体も、汚れを掃除してやらなければ、宇宙意識のエネルギーが満たされない。身体は固いところがなくなっていき、赤ちゃんのように柔らかくなっていっています。

師: そうか、体からタオの世界になったのだな。タオのエネルギーを十分に受け取ってくれ。そのエネルギーがさらに君を変える力を与えてくれるだろう。

「土をこねてひとつの器を作る。中がくりぬかれてうつろになっている。うつろな部分があって初めて、器は役に立つ。中までつまっていたとしたら、何の使い道もない。(中略)我々が役立つとおもっているものの内側に、つねにからのスペースが、あるということ。この何もない虚のスペースこそが、本当の有用さだ、と知ってほしいい。」

私: 私自身が器になろうとしています。宇宙意識に対して、虚(から)の器を用意しています。自我はすぐに無くしておきます。

師: 自我を無くすということは、難しいよ。でも、宇宙意識を味わうと自然に消えるものさ。そんなに、固まる必要はない。タオは柔らかい世界なんだ。

あらゆる働きをはらんでいる空間―虚のスペース。そこに、さまざまな彩りの光が差し込む。すると、人はそれに目を奪われ茫然となる。(中略) 世俗の欲望を捨てろというのではない。しかし、空間の大いなる働きというのは、私たちの内側にあるんだ! 虚のエナジーボックスがあるんだと、そこに気がついてくれればいい。そうすれば、物事に夢中になりすぎた時、そこからすっと離れる力も知恵も、出てくるのだ。」

私: 本来の人は宇宙意識の一部でもあり、その分け御霊と呼ばれるので、宇宙意識と強くむすばれているはずです。しかし、知性が、そのつながりをふさいでしまったのです。社会的な洗脳とも言えます。目に映る物質的なものに目を奪われて、全てがその元が内なるエネルギー、タオから生じるものであることを忘れてしまったのです。気づいてからも、この洗脳を解き放つのは容易ではありませんでした。しかし、タオに気づいて、意識が、タオにつながると、タオから考えが出てきます。知性では予想もできなかった動きが生じて、その動きに身を任せるようになります。いままで夢中になっていたものから、すっと執着が解けて、本来の自分に、タオの世界にもどったのです。

師: おめでとう。ようこそ、お帰り。タオへ。いままでの君が無駄だったとは言わないよ。その経験がこれからの君をしっかりとタオへ結びつけることになるのだからね。でも、これからが本当の君の人生だ。いままでの世界と全く違った喜びに満ちた毎日があるだろう。エネルギーに満ちた道を歩むだろう。これが本来の人生であり、宇宙意識の世界なんだ。

私: はい、気づき始めています。ある宗教では宇宙の元の神の前に出るのに「勇み心になりてこい」といいます。そうなるように修行しなければならないのだと思っていましたが、本来の姿に戻って、タオにつながると、それだけでエネルギーたっぷりの勇み心になってしまうのですね。宇宙意識に意識を合わせて働くから、目に見えないつながりで仲間たちが助けてくれて、すること、なすこと、自分の努力の何倍もの力となるのですね。確かに、いままでの世界と全く違った喜びに満ちた毎日です。

師: こんな素晴らしい人生があるのに、多くの人はそれを知ろうとしない。でも、その時が来ている。まず、君が大いに楽しみなさい。そして、愛に満ちた繊細なつながりをつくりなさい。そのつながりを強めなさい。信の深さで宇宙意識がそれに応えて何かをしてくれるのではない。信の深さがそのまま、宇宙意識を受け取るのだ。信の深さは受け取りの大きさなのだ。

宇宙意識1・老子

『タオ・ヒア・ナウ』(老子著・加島祥造訳)は、『老子道徳経』81章から、15章を省いたもの。私が持っていた老子のイメージとは、まったく違ったこの内容。驚きです。いまの「道徳」とはほど遠い、もっとも深遠なる存在を書いたものでした。私が常に意識しようとしている「宇宙意識」を老子はタオ(道)と呼んでいたのです。私はこれまで、タオはいまの道徳のようなものと勘違いしていました。

老子は、紀元前6世紀くらいの生まれだとされています。160歳から200歳くらいまで生きていたとされるが定かではありません。

その頃にこのような考え方ができたというのは驚きです。しかし、

「私が説いているいるのは、たいへん単純で分かりやすいことだ。また、実行するにしても、ごくやさしいものだ。それなのに、ひとは私の言うことを理解しないし、そのような生き方をしない。

私の言葉は、あの深く遠いところから出てきたものなんだ。そしてひとの心の中心にあって、いつでも生きている原理なんだ。」(『タオ・ヒア・ナウ』老子著・加島祥造訳)

当時もこの宇宙意識はごく少数の人にしか受け入れられなかったようです。現代でも、これまではそうでした。しかし、いまからは違うでしょう。多くの人たちが気づいて求めていくようです。現代社会はあまりにもストレスが多くなり、心身を休める時間が少なくなって、人びとはこのままの生き方に限界を感じています。そして科学もすすんで、宇宙創造の仕組みもわかってきて、創造神、すなわち宇宙意識まで意識しはじめています。

日本の神についても、いままで何の記述もないからと、無視してきた、天の御中主はじめ造化3神にまで意識が及ぶようになっています。本にしても、がんばって成功しようという内容から、頑張らない生き方、楽しむ生き方をすすめる本が多く出始めています。宇宙意識ということばも相当使われるようになってきました。かつての私のように、老子を知らなかった人、老子のいっていることが理解できなかった人も、このタオの世界を意識しなければ、この激変の時代を乗り切れないでしょう。

心の健康43・人生は楽しむもの

『人生を楽しむための30の法則』(小林正観著)で、ある社長の臨死体験のことが書かれています。この社長は、人にはマネができないくらい頑張って会社を成功させてこられました。突然の死を迎えて、三途の川のほとりで、迎えにやってきた存在に、「人生をどれだけ楽しんだか」と聞かれました。社長は絶句しました。人生を楽しもうと思ったこともなかったし、楽しんだことも無かった。

「あなたは、人生について考え違いをしていました。もう一度やり直しなさい。」と、生き返らされました。私たちの世代はこの社長によく似た生き方をしてきました。この社長のように、楽しんだことがないとまではいかないのですが。」

このような膨大な宇宙をつくり続けている宇宙意識は、楽しんで作っているのでしょうね。その姿に似せて作られた私達人間は、その分け御霊ですから、その人生は楽しむものなのでしょうね。自分も楽しんで、周りも楽しませる、それが宇宙意識なのでしょう。正観さんは、障害者の長女から教わってそういう生き方をしてこられました。

しかし、何もしないで楽だというように暮らしてこられたわけではありません。『脱力のすすめ』(小林正観著)で次のように書いておられます。

「超常現象や日常現象の観察を40年間つづけてきた。」「宇宙の法理・法則・方程式を研究している。」「2万冊の本を読んだ。」「天才の共通項は、仕事の量。」作家の柴遼太郎さんは本を書かれるとき、そのテーマに関する本を集めたため、神田の古本屋さんの書棚が空っぽになったという例などを挙げておられます。

正観さんは2009年まで依頼を断らず、講演会を年300回以上してきたそうです。尋常ではありませんが、正観さんは、それで幸せなようです。

「幸せは、『私』が感じたときだけ存在するもので、もちろん客観的な存在としてあるものではない。どんなことも受け入れて、『幸せ』と感じることがポイント。いつも(どの今も)、起きてくることを笑顔で受け入れて、対処していく。」 と、おっしゃています。素晴らしいですね。

ただ、「依頼を断らず、全てを受け入れることは疲れますが。」と、おっしゃっていることが気になります。まず、与えられた体に感謝して、大切にメンテナンスすることは、全ての元ですから、身体に対する配慮も大切でしょう。そのようにすれば、人の力というものが私達が感じているより、はるかに大きなものであるということを、実感できるようになるでしょう。想像すらしなかった能力を楽しむようになります。

正観さんに限らず、私たちの世代は、体をかえりみることが少ないようです。私もつい最近、優秀な指圧の治療師から、私の体の尋常でないコリを取ることができないと宣告されるまで、自分でメンテナンスするなど考えたこともありませんでした。でも、今、自分でのメンテナンスの成果が表れて、この数十年もの間、味わったことの無い、軽やかな体を手に入れました。元から正せばこんなに変身できるのですね。

「人生は楽しむもの」、究極の真理を教えていただいて、正観さん、ありがとうございました。どうぞ、お体を大切に。

 

 

心の健康42・どのように生きるべきか

『脱力のすすめ』(小林正観)で、正観さんは、父から教えられた「がむしゃらに努力する生き方」より、障害時児の長女に教わった「まわりを温かくし、光を発している生き方」がいいと結論づけられました。この子は知性は遅れていますが、宇宙意識そのもののような振る舞いをしています。運動能力も人より劣って、運動会ではいつもびりです。あるとき、捻挫をした子がいて、この子を助けながら走って、最後にこの子をゴールさせて、自分はいつも通り、ビリでゴールしました。観客は感動して拍手を送ったそうです。

人生観を根本から覆すこの事件に衝撃を受け正観さんは一週間考えて、自分の魂がどちらの生き方を喜んでいるかと考えたときに、長女の生き方が本質だとおもって、喜んでいる自分に気付いたそうです。社会全体が競い合い、比べ合い、人よりぬきんでることが立派な人間だと教える中で、知性や運動能力が人より劣っているが、そこにいるだけで、まわりの人に幸せを感じさせてくれる長女の生き方に価値を感じたのです。長女の姿は、宇宙意識との一体化の姿です。過去世の経験から今世では、本人が障害時児の姿を望んで生まれてきたのでしょうか。

正観さんは、社会に渦巻く「思い」で汚れた心を「ありがとう」マントラを唱え続けることで、きれいに掃除されたのですね。そこに長女の姿、宇宙意識を受け入れたら、とっても幸せになり、周りの人達も幸せになったということですね。障害児は、人びとを救うために、宇宙意識が送り込んだ天使なのでしょうか。私の職場にも障害児がいました。仕事の能力は劣るが、いつも楽しい明るい雰囲気をかもしだして職場の空気を明るくしていました。

正観さんは、そこにいるだけで、まわりの人に幸せを感じさせてくれる宇宙意識との一体化の方法として、誰にでもできる便所掃除や、「ありがとう」マントラを提案していただいたのですね。ありがとうございます。

心の健康41・4次元、5次元

『心を軽くする言葉』(小林正観著)で次のように書いています。

「3次元的にとりうる解決方法には、『説得する』『逃避する』『我慢する』の3つがある。

4次元には『きにしない』という4つ目の解決方法が、5次元には『気にならない』という5つ目の解決方法がある。『気にならない人』には『問題が認識されない。」

宇宙意識と一体化した人はすごいですね。

3次元的には知性が100%活躍しています。4次元になると、知性と宇宙意識がともに活躍しています。5次元になると、もう知性は微々たる存在になるのですね。